能楽鑑賞などなどの記録。  
片山幽雪聞書 「無辺光」  (聞き手 大谷節子 宮辻政夫)

・・・すぐに稽古にかかり、後半の半年は毎日『関寺』を舞っていました。そうしないとでけへんかったんですよ、鈍臭いから。当日の朝も稽古しました。その三年後、平成十七年(二〇〇五)年三月二十六日、もう一回、京都観世会館で「『関寺』を観る会」でやらせていただいた。このときには、慶次郎が「もう当日の稽古はやめとけよ。くたびれるだけやから」って。でもやっぱり、それはないんですね。自宅の稽古場で最初から最後まで稽古してから行ったんです。

 

(本文より)


2017年の10月に出版された本です。

 

幽雪は2015年の始めに亡くなられたが、聞き手たちとの対談は2013年、14年の間に行われていたらしい。

 

幽雪ご自身のこれまでを振り返ってのことは勿論、片山九郎右衛門家の歴史のこと、お父様のこと、お母様のこと、三老女完演に際しての非常に具体的な舞台づくりのお話など、非常に興味深い内容でした。

 

読み終えて思ったのは、当然といえば当然のことながら、やっぱり鍛錬に鍛錬を重ねていないと、一流にはなれないんだな、ということだった(笑)。そして非常に素直な、分からないことは、なんでも訊いちゃうし、学んでいこうとする御人柄。

 

特に、聞き手の人も語っていたけれど、老女ものでの工夫に関して、ここまで詳細に語られているのは珍しいのではあるまいか。彼の作った型付が、いつの間にかみんなに知られていたり・・。

 

彼のような人がいたおかげで、比較的近代化している(笑)観世流では、秘曲、大曲に大勢が取り組める素地ができているのでは、と思う。

(←まぁ言っておきたいことも、色々あったみたいだけど・・・笑。)

 

男子は能楽、女子は京舞井上流と、聞くだにしんどそうなお家だけど、それがしんどいと思うようでは務まらないということなのかな・・。

 

 

 

posted by kuriko | 00:45 | 読書(能・狂言) | comments(0) | trackbacks(0) |



観世元伯さんのご冥福をお祈り申し上げます。

posted by kuriko | 00:29 | 能・狂言 | comments(0) | trackbacks(0) |
片山幽雪三回忌追善能 東京公演 

 

連吟 賀茂

 

仕舞
通盛   観世芳伸
松虫   片山伸吾
野宮   武田志房
蝉丸   山階彌右衛門
天鼓   観世喜正
船辨慶  観世淳夫


海士 二段返 解脱之伝
シテ   観世清和
子方   谷本悠太朗
ワキ   殿田謙吉
ワキツレ大日方寛
      御厨誠吾
アイ    野村万之丞

 

大鼓   亀井広忠
小鼓   大倉源次郎
笛     藤田六郎兵衛
太鼓   小寺佐七 (代演)

 

地頭   観世銕之丞


舞囃子
頼政

     友枝昭世

大鼓   柿原崇志
小鼓   成田達志
笛      藤田六郎兵衛


三輪 白式神神楽
シテ   片山九郎右衛門
ワキ   宝生欣哉
アイ   野村万蔵

 

大鼓   亀井広忠
小鼓   吉阪一郎
笛     杉市和
太鼓   前川光長

 

地頭   梅若玄祥


狂言
隠狸
シテ   野村萬
アド   野村万作

 

仕舞
班女    山本順之
江口     観世銕之丞
融     梅若玄祥
 
舞囃子

三笑

      大槻文藏
            観世喜之
            浅見真州

大鼓   柿原崇志
小鼓   曽和正博
笛     一噌幸弘
太鼓   小寺佐七

 

半能 石橋
シテ   片山清愛
ワキ   宝生欣哉
アイ   野村萬斎

 

大鼓   亀井忠雄
小鼓   大倉源次郎
笛     杉市和
太鼓   前川光長

 

地頭   大槻文藏


※2017年11月19日(日) 国立能楽堂にて

 

 

というわけで、「片山幽雪三回忌追善能」に行ってきました〜!

 

いや〜これが、さすが幽雪、さすが九郎右衛門家というわけで、非常に盛大な催しとなっておりました。

 

・・・・が、もう、先に謝っておきます・・・。

ごめんなさい・・・。

 

実はわたくし今回、遅れていくわ、寝てるわ、途中で帰るわの「ていたらく」で、ございましたの。
ヲ、ヲホホホ。

 

なので途中までチマチマと書いてはいたのですが、自分でもなんだかな・・・と思い、やっぱりアップしないことにしました。

 

まことに申し訳ない!!

 

また何か言いたくなったら(笑)、ちょこちょこ言及する鴨です。


(「夢の無い読書シリーズ」も当分の間、延期します・・。)

 

 

 

 

posted by kuriko | 01:19 | 能・狂言 | comments(0) | trackbacks(0) |
アンドレアス・ルーソ著 シャノン・N・スミス訳 「煮えたぎる川」

ギダは私の腕にやさしく手を置いて言った。「もしかしたらグーグルさんは今夜あまり調子が良くないのかもね」。私は落胆を隠せない。力なく彼女に微笑む。
「安心して」。彼女は言う。「マャントゥヤクの電話番号とメールアドレスを持ってくるから。明日連絡してみなさい」

 

(本文より)


最近読んだ本。

 

今まで黙っていたけれど(という程のことでもないけど)、実は私は登山記だとか、ノンフィクション・アドベンチャーものだとかを読んだりするのがわりと好きな、アームチェア型インディアナ・ジョーンズ・・だったのでした。・・・。自分では冒険しない・・。

 

著者はアメリカ人の地質学者・地球物理学者で、TEDで評判になったスピーチが元になった本らしい。

 

子供の頃、インカの血を引く祖父から教えられた沸騰した水の流れる川、幻の「煮えたぎる川」の正体を探るべく、アンドレアスはある日アマゾンへと旅立つ!

 

・・・のだけど、(わりと簡単に?)辿り着いてみれば、「煮えたぎる川」は、もはや現地の人は寄りつかず、外国人には少しは知られた観光地となっており、聖地を守るシャーマンは紹介WEBサイトを立ち上げている、という始末・・。

 

実際、地熱の影響で沸騰に近い温度の水が川となって流れている壮大な光景があったのだけど(滅多にない量で、人間もカエルもそこに落ちると確実に死ぬらしい)、その存在があまり有名でなかったのは、開発のジャマになるから、という皮肉なものだった・・。そしてそれから1年も経たないうちに、「煮えたぎる川」周辺の密林にも伐採の手が及んで、著者はその保護に立ちあがる・・というお話。

 

登山家の服部文祥が解説を寄せていて、そこにも書かれていたけれど、多くの人が気づいているように、地球上にはもはや未開の秘境はなく、未踏峰の山頂は数少なく、真の探検と呼べるものはもはや無い・・・、らしい。
(エベレスト登山が今や、お金持ちのレジャーになっているのも有名な話・・。)

 

神聖なスピリットとエネルギーが宿っている筈の木々が、人間の欲望によって焼き払われ続けている、というのが現在のアマゾンの状況とのこと。その昔、インカ帝国を滅ぼしたスペイン人が密林に足を踏み入れた時は、散々な目にあったらしいが、著者が赴いた際には、その「攻撃」は無数の蚊が刺してくる程度のものだったというのも印象的だった。

 

もちろん、Google Earthでその位置情報を確かめるのと、実際に現地に足を運んで、実物を確かめることには、天と地ほどの差がある。著者も現地に赴くまでは、アマゾンの荒廃が、ここまで進んでいるとは知らなかったわけだし・・。

 

次回にも夢のない話(読書)シリーズを続けたいと、思います。お能はど〜したの?ってカンジですが・・。

 

 

 

 

posted by kuriko | 00:43 | 番外 | comments(0) | trackbacks(0) |
病膏肓に

DSCN4228.JPG

 

若桑みどりだったか、選ばれているリーダーのレベルがその集団のレベルだ、みたいなことを言ってたな・・。

 

ただその通りなのだけど。

 

 

 

posted by kuriko | 00:48 | 番外 | comments(0) | trackbacks(0) |
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