能楽鑑賞などなどの記録。  
もう少し

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暖かくなってきたら復活の予定です。

 

別世界に出かけていると、改めてお能のよさに気づくこともあり、やっぱり600年遅れてんな・・と思うこともあり・・・。

新鮮な気分で観られそうです(笑)。

 

でもメーテルリンクの「青い鳥」のようにはならないカモ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by kuriko | 00:51 | 番外 | comments(0) | trackbacks(0) |
石牟礼道子 「食べごしらえ おままごと」

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石牟礼道子さんが亡くなられて、あまりにも偉大な著作群については、ここでは今さら何もいうことはないけれど、私にはこちらの一冊も印象深い。

 

食に関するエッセイ集で、口絵写真の数々のお料理は手ずからのものとかで、あまりの見事さと、漂う品の良さというか優雅さに驚いた覚えがある。・・・意外性のある人って、きっとモテたんじゃないだろうか(笑)。

 

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文庫版の解説は、池澤夏樹。Amazonでは今、「ベストセラー」表示が憑いて・・じゃない、付いていた。

 

合掌。

 

 

posted by kuriko | 23:11 | 読書(能・狂言) | comments(0) | trackbacks(0) |
「TERROR テロ 」

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作   フェルディナント・フォン・シーラッハ
翻訳 酒寄進一
演出 森新太郎

出演 橋爪功
    今井朋彦
    松下洸平
    前田亜季
    堀部圭亮
    原田大輔
    神野三鈴

 

 

というわけで、舞台劇「TERROR テロ 」を観てきました〜!
かなり刺激的な内容で面白かったです!

 

・・・ですが、いま流行りの(?)観客参加型と言いつつ、驚くほど真面目な法廷劇というか、地味な台詞劇というかド直球な演出で驚きでした。

 

もちろん架空の設定ですが、ドイツで起こった大規模なテロ事件について、その後に行われた裁判そのもの、がテーマのお芝居です。といっても、裁かれるのはテロの犯人ではなく・・・。

 

164人の乗客を乗せた旅客機がテロリストによってハイジャックされ、7万人の観客がいた試合中のサッカースタジアムへと飛行し、観客もろとも殺害しようと企てる。緊急発進したドイツ空軍のパイロットは、この旅客機を撃墜させ7万人の命を救ったが、彼は殺人罪で起訴され、有罪か無罪か、その評決を下すのは観客。という筋立て。

 

観客は「参審員」として劇中に実際に(!)行う投票によって、舞台の結末に参加しちゃうのです。(画像はその投票用紙。)

 

ただし舞台には、映像の併用も派手な音響も、特に笑いもない。検察側と弁護側それぞれの主張と、証人や被告人の証言に、ただひたすら耳を傾ける2時間半・・。

 

実際の裁判となったら、もっと物証や写真なども出てくるのだろうけど、橋爪功が劇中でも言っていたように、根気よく淡々と事実と向き合うというのは、そういうことなのかもね。

 

このパイロットは有罪か、無罪か。人間の尊厳や命の重さはその数や軽重の問題ではない、という原則(憲法)か、より大きな悪に対しては、小さな悪も許されるべきとする、その時々に応じた正義か・・というのが争点。犯人はイスラム系との設定でしたが、テロリズムが生まれる要因等は、この舞台ではそのスコープには入っていませんでした。

 

ただ実際のどんな事件もそうだろうけど、哲学的、倫理的に聞こえる問題も、もし現実の出来事となると、様々な細かな事実の積み重ねがある。

 

以下はネタバレ的になるけれど、たとえばハイジャックが発生して、テロリストが行先を宣言したにも関わらず、スタジアムの観客を避難させなかったこと(知らせる時間はあったという設定)。国防大臣もパイロットの上官も、旅客機を墜落させるなと指示を出していたが、パイロットが独断でミサイルを撃ったこと。
(なのでこのパイロット個人が罪に問われているわけですが・・。ちなみにこのパイロットは、ものすごくマジメないい人、という設定。)

 

そして、排除しきれない可能性もまだあったこと。飛行機の中にいた乗客たちが、操縦室に突入しようとする直前だったこと(亡くなった乗客の妻が、受信した携帯メールをもとに証言する)。旅客機のパイロットのほうが、どう行動しようとしていたか・・が見えないこと。
(←アメリカの9.11の時は、それで実際に一機が墜落していたはず・・。)

 

ということで、私は量刑は考慮せず有罪に投票しました。発表された評決の結果も有罪だったけど、意外にもわりと僅差で驚き。ちなみに公演サイトによると、ヨーロッパなどでの海外の公演では、ほとんどの回で無罪になるんだとか・・。生見に皮膚感覚としてある恐怖感と、思考実験の違いでしょうか。評決後に裁判長が主文を話すのだけど、その結果によって2通り用意されているらしい。

 

作者のフェルディナント・フォン・シーラッハは、ドイツ人の人気作家にして敏腕弁護士、その名が示す通り元貴族の御家柄で、祖父はヒトラーユーゲントの指導者だった(第二次大戦後に有罪判決)という人物だそうです・・。

 

紀伊國屋サザンシアターはそれほど大きくない劇場だけど、観客が実際に投票のために席を立ったりするので、丁度いい規模だったのかも。

 

橋爪功は老獪な弁護士、今井朋彦は温和だけど謹厳な裁判官、神野三鈴が正義感あふれる検察官役で、みんなハマリ役でした。

亡くなった乗客の妻役のヒトも非常に上手くて、ダンナさんがいつも通りに出かけて行ったら、片方の靴しか帰ってこなかった・・と、ずっと震えながら話しているのが、ちょっと泣けました。。。

 

 

 

 

 

posted by kuriko | 01:02 | 芝居(番外) | comments(0) | trackbacks(0) |
銕仙会定期公演1月

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     柴田稔
三番叟  野村万之丞
千歳   青木健一
面箱   河野佑紀

 

玉井
前シテ(後ツレ) 谷本健吾
ツレ        安藤貴康
後シテ      観世銕之丞
ワキ        宝生欣哉
ワキツレ     則久英志
          御厨誠吾
アイ        山下浩一郎

 

大鼓       大倉慶乃助
小鼓       曾和正博
           森貴史
           曾和伊喜夫
笛           藤田次郎
太鼓       小寺眞佐人

 

地頭       清水寛二

 

狂言
佐渡狐
シテ   野村万蔵
アド   能村晶人
     野村萬

 


シテ    浅井文義
ツレ    浅見真州
ワキ      森常好
ワキツレ  舘田善博
              森常太郎
              梅村昌功
              野口能弘
              野口琢弘
              高井松男
              吉田祐一
アイ     能村晶人

 

大鼓   亀井忠雄
小鼓   大倉源次郎
笛     松田弘之
太鼓   小寺佐七

 

地頭   野村四郎
 

※2018年1月13日(土) 宝生能楽堂にて。

 

 

というわけで、銕仙会の初会に行ってきました〜!

 

しかし都合により遅れて行き、「翁」は拝見しませんでした。

「玉井」からhaiken.

 

翁つきということで、音取置鼓もついて、おお、やっぱりお能はいいな・・、という感じです。
じゃあ遅れんなよって話ですが。。。

(そして正博が、なんだか時々「あ〜しんど。。。」というお顔をしてましたが・・(笑)。ずっと打ちっぱなしだもんね。)

 

ワキの欣哉が登場。彦火火出見尊、すなわち海幸山幸の山幸彦なのですが、キンキラの装束に透冠と、非常に立派な出で立ちで、正中で雄々しく名乗ります。

 

とはいえ、お兄さんから借りた釣り針を無くして、実は困っているのですよね。謝っても許してくれない・・と、ちょっと悲しげです。そこで釣り針を探して海の底にあるという、海神の都へと赴くことに。

 

ワキたちが舞台の後方へと退くと、後見たちが井戸の作り物と、桂の立木の作り物を運んできます。今回、前シテと後シテを別の役者が演じる、整理された新演出版なのですが、物語の進行に合わせて作り物も登場。舞台は海底の都です。
(通常版を観たのはもう何年も前で、あまり覚えてないのですが・・。)

 

欣哉は、「なんだかスゴイところに来ちゃった・・。とりあえず、この桂の木に隠れていよう!」と、地謡寄りの位置に佇みます。

 

前シテとツレも登場です。脱ぎ下げにして、水桶を手にした二人の美しい女性がやってくる。いわば作業着の姿なのですが、彼女たちは豊玉姫(前シテ)と玉依姫(ツレ)という海神の娘たちなので、「松風」のような嘆きの言葉ありません。つらい労働ではなく、神聖な御勤めのようです。ちなみに海底の都では、海水もなく、山幸彦も普通に呼吸できたらしい。

 

前シテ(健吾)とツレ(貴康)は背格好は似ているものの、ここはシテの健吾のほうが立ち姿も遥かに立派で、なかなかに根性を観せていました(←余計なお世話)。幕離れでも、畏れつつも進む能役者らしい風姿を感じさせて、性根が据わった、という印象です。

 

その豊玉姫が井戸の水を汲もうとすると、桂の木の陰に潜んだ、美丈夫(←欣哉)の姿が映る・・。

 

お互いに「なんて美しい方だ・・」「なんて素敵な殿方・・」みたいなことを言い合い、たちまち打ち解けあった二人は・・・!みたいなお能にはちょっと珍しい、メロドラマが展開されます。もちろん、そこはお能なので、極めてマジメに、概要の説明みたいな感じで、お上品に簡潔に演じられ、シテがワキに向かって、わずかに手を伸べる型が二人のラブシーンなのでした・・・(たぶん)。

 

豊玉姫が早速に、両親に紹介したいと山幸彦を海神の宮殿に招き、場面はさらに変わって、井戸も桂の木も片付けられて一畳台が出て・・と、現在進行形なところが、いささか冗漫ではあるものの面白い。二人のお姫様が山幸彦の話を聞く場面なのだけど、天神七代・・と名乗っていた山幸彦のほうが上座というか、一畳台の上に座っています。

 

かくして三年の月日が流れ・・と、「うそ」の面でしょうか?面を掛けたアイの万蔵が軽妙に語り、場面はさらに後場へと転換されます。欣哉もキンキラから落ち着いた紺の狩衣に装束を変えていて、あのキンキラはもしかして、「いま、服着てません!」という意味だったのかしら・・・。

 

装束を女神の正装に改めた豊玉姫と玉依姫が再び現れ、潮盈瓊、潮涸瓊の宝珠をワキに差し出して舞う。


ちょっと興味深く感じたのは、色使いは違うものの同装の二人が舞っていたとき、豊玉姫に急に「シテ感」とでもいうのでしょうか(笑)、存在に重量感が無くなって(山幸彦との別れを惜しんでもいい場面だったのですが)、脇能に時々唐突に現れて、あたりを祝福しては去っていく、存在感が透明になっていたこと。相舞に気を取られていただけかもしれませんが・・。それが悪いという意味でなく、なるほどこれが位の使い分けか・・と思ったのでした。

 

代わりに、ずしりずしりと、空気を震わせるようにして現れたてっつんの存在感が素晴らしかった。前場では話に出てくるだけっだったのですが、ついに宮殿の奥から姿を現した・・!という雰囲気。大龍戴に、白頭、面は「要石悪尉」とかいうもので、黒ずんだ魁偉な顔貌に、龍神の不気味さ、重厚さが滲み出て、謡も素晴らしい。まさにラスボス。てっつんが、最後に美味しいところを持って行ったカンジです(笑)。

 

そして龍神が山幸彦に手渡したのは、そう、遠くからでもよく観える、でっかい釣針だったのでした・・!

山幸彦はそうしてめでたく海上へと戻り、このあと宝珠を使ってお兄さんに報復し、服従を誓わせるのですけどね・・・。

めでたしめでたし★だったのでした〜。

 

佐渡狐。

 

萬は別格としても、万蔵も晶人も非常に上手くて面白かった。いわゆる「袖の下」を渡す時の、極めてにこやかに、しかしちょっと卑屈さを秘めた万蔵の演技とか、厳格そうな雰囲気で、ダメだダメだと言いながら思わずそれを受け取ってしまう萬の表情とか。

佐渡に狐はいるかどうか・・・の萬の裁定を聞く、二人のお百姓が息を呑んで待つところとか。

 

しかし萬も、お元気だな〜というか、佐渡のお百姓(万蔵)が、とんちんかんなキツネの説明(←狐を見たことがない)をするくだりで、コミカルにズッコケるところとか、素晴らしい機敏さ。とにかくタフというか・・。

 

鷺。

 

この曲は、少年か老年か、とにかく心身が清浄でないとシテを勤めることができない・・とされていて、そのルールのほうが有名。というのが、良くも悪くもお能っぽいな〜と、思う。

 

でもこの日のシテは、橋掛かりに現れて、何を考えているのか分からず、ただぼうっと(?)佇む様子がとてもよかった。「鷺の精」ではなくて、鷺そのものというのがお能には珍しいのカモ?頭にサギを載せて、直面に白一色の装束。立ち姿もすっきりと美しい姿です。

 

そこに、そんなの無理ですと言っているのに、とにかく捕まえてこいやと、お上の無理難題を押し付けられて、そろ〜り、、、と近づくツネ2蔵人。

 

手を伸ばすとぱっと野鳥は逃げるのだけど、「勅諚ぞや」と人間の理屈を理解して戻ってきてくれる。喜んだ帝は、野生の鷺に位階を授け、鷺もまたこれを喜んで、舞を舞う・・・。今は昔の理想郷のお話・・。

 

 

 

 

 

posted by kuriko | 01:21 | 能・狂言 | comments(0) | trackbacks(0) |
第81回 野村狂言座

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解説 野村萬斎

 

犬山伏
シテ 深田博治
アド 竹山悠樹
   岡聡史
   月崎晴夫

 

文蔵
シテ 石田幸雄
アド 高野和憲

 

素囃子
神舞
大鼓 亀井広忠
小鼓 田邊恭資
笛   松田弘之
太鼓 大川典良

 

庵の梅
シテ 野村万作
アド 野村萬斎
   野村太一郎
   内藤連
   中村修一
   飯田豪
   野村裕基

 

大鼓 亀井広忠
小鼓 田邊恭資
笛   松田弘之
太鼓 大川典良


※2018年1月12日(金) 宝生能楽堂にて。

 

 

というわけで、野村狂言座に行ってきました〜!


・・・。


実は別世界でとてもショックなことがあり、行くかどうか迷っていたのですが、でも万作翁ももう今年で87歳だし(以下は自粛)、やっぱり行こうと、都合により「文蔵」から拝見してきました。

 

文蔵。

 

先日の「鮎」を観ていたとき、ゆっきーは本当にもう、万作家の裏看板だなぁ・・・とかなんとか思ってたのですが、万作とも萬斎さまともまた違う位取りの自在さで、怖いカオをしたご主人役で登場です。

 

無断欠勤(?)した太郎冠者を問いただすと、京都見物に行き、伯父様にも御馳走になったというので、それは饂飩か、●●麦か、羹か・・と根掘り葉掘り聞くご主人サマ。実際のヴィジュアルは現在とはかなり違っていただろうけど、意外と豊富な往時の食生活が垣間見られるようで楽しい。

 

自分でも、一度疑問に思うと突きとめずにはいられないのが悪い癖だ・・とか話していて、狂言の人物像はやっぱり面白いですね。

 

「源平盛衰記」に出てきたものですと太郎冠者が言うと、愛読しているから、そらでも言えると、床几にかかって語り出すゆっきー・・。

 

でもきっと、一度は軍記物を語るということをしてみたかったんだな〜と、それ自体がお能のパロディのようで可笑しい。段々と興奮してくるとペースもあがり、声も甲高くなって、カッコよく語りきれなくなるのもポイントです。気魄の語りを聞かせるご主人の側で、え〜っと、なんだったっけ・・というカオで聴いているたかのんの表情も絶妙でした(笑)。

 

そして、答えはお粥(温糟粥=うんぞう≒ぶんぞう)だったのでした〜。朝に頂いたというのがヒントだったのですかね。

 

庵の梅。

 

お能の三老女に対して、「比丘貞」「枕物狂」「庵の梅」は、狂言の世界では「三老曲」と言われているらしい。・・・と、解説に書いてあった。

 

とはいえ、どれだけ年老いても情念だとか執着だとかを捨てきれない(「姥捨」はちょっと違うけど)能の老女と違って、「庵の梅」のシテは可愛らしく、どこかさわやか。幸せな老後、といった感じです(笑)。

 

紅白の、梅の立木の作り物が舞台の目付のあたりに出され、、シテは黄緑の引き回しを着けた、藁屋の中に入ったまま舞台に出る。能がかりだけど、穏やかな色合いで、舞台の眺めものどかです。

 

この梅の花見に「住吉の里の女たち」がやってくるのですが、萬斎さまの装束が大胆で、すごくおしゃれ。黒地に白の立涌文様に、丸紋ふうのお花の意匠が散らされていて、都会的な洗練を感じさせました。

 

引き回しが降りて、花帽子に縫箔?の万作の装束も、古木の表皮を思わせるような複雑なマーブル模様が印象的で、さすが、お金かけてるな・・という印象(笑)。面は古い「乙」でしょうか、しもぶくれでカワイイのですが、黒ずんだ顔色に年輪を感じさせます。

 

さて、女性ばかりが登場する曲というのも狂言では珍しいようですが、そのためか、女たちで酒宴になり、舞ったり、謡ったりとリラックスして実に楽しそうです。

 

万作演じる老尼の「お寮さま」も、実に優しい。萬斎さまや他の皆にも詠んだ歌を見てくれと言われたり、太一郎が舞って見せたりすると、みんなお上手お上手、と喜ぶばかりの様子が可愛らしい。

 

ただ、今年で87歳のリアル老女なので、起居はしっかり、でも息遣いはちょっとシンドそう。しかも狂言のリアリズムは、ずっと腰を曲げだまま演じるのです。花帽子を着け、面をかけて、あれだけ声も通り、自由に動けるというのも凄いのですが・・。

 

そして皆からリクエストされて、披露した舞でふと観せた構えの、曲線の鋭さ。(矛盾ですが・・。)曲がりくねった梅の古木のようで、彼女はひょっとして羅浮仙だったのか、あるいは昔は遊女だったのかもしれない、と思うのは、お能の観すぎでしょうか。

今回、太一郎も小舞を披露していたのですが、おそらくはあえて直線的に、ちょっとカタめに舞っていたのと対照的でした。

 

しかし「庵の梅」は意外にも短い曲で、老尼の舞も短く、日が暮れるからと帰る女たちに、自ら梅の枝を折り取って与える。(梅の咲いている時期だから、日も短いのか・・。)

 

賑やかだった場所が一転して静まり、賑やかだったために、シテの居る庵は余計にしんとしています。老尼もまた橋掛りを戻っていくのですが、この途中、万作は一瞬立ちどまり、休息を取っていたように観えた。本当に休息していたのかもしれないし、梅の香が引き留めたのかもしれない。旅の途中にふと佇む、それが万作の考える老女だったのか・・。

 

 

 

posted by kuriko | 01:28 | 能・狂言 | comments(0) | trackbacks(0) |
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