能楽鑑賞などなどの記録。  
【2014年出版予定】黒川能面装束図譜

高砂.JPG

「黒川能面装束図譜」が、「黒川能面図譜」以来、35年ぶりに来年2月に出版予定だそうでーす。
102点の面と110点の装束の写真がオールカラー(予定)で収録されるとか・・。

予約申し込みが可能なようです。
ご興味のある方は、王祇会館にお問い合わせされてみては・・☆


※画像と本文は関係ありません。

posted by kuriko | 01:10 | 黒川能(読書) | comments(0) | trackbacks(0) |
桜井佳乃 「王祇祭を見る」
満座の人々が固唾をのんで見守る中、子どもはしっかりと大地を踏み、詞章を唱え、拍手喝采を受けます。時として、慣れない装束をつけてむずかったり、大勢の人を見て緊張したのか舞おうとしない子どももいないわけではありませんが、それが大地踏本来のありようなのではないでしょうか。よく「七つまでは神のうち」と言われますが、小さな子どもは夢と現(うつつ)の境界を行ったり来たりしているものであり、そのような子どもにこそ大地に働きかける力がある。そう信じられているがゆえの大地踏なのですから。

(本文より)

2010年の1月に出版された本です。

今年の王祇祭を見学した際に、王祇会館で購入しました。(王祇会館には、売店コーナーがあります。)
もっと早くに紹介したかったのですが、これまで他にネタがあり過ぎて。。。
著者の桜井佳乃という方は、黒川能の古文書研究で有名な桜井昭男の奥様なんだそうな。
「王祇会館だより」に掲載されていた記事によると、黒川の長老たちやお年寄りの女性に、聴き取り調査などもなさっているらしい。

小さな冊子のような本なのですが、王祇祭の内容が丁寧に、分かりやすく解説してある本です。
お能に偏らずに、「王祇祭」の全景そのものに比重が置かれています。なので王祇祭前の、当屋などでの酒席に供される、伝統的なお料理の内容まで丁寧に解説してあるのが印象的。
著者自身の「あとがき」によると「王祇祭のすべての過程をなるべく順を追って書くこと、一般客から見える範囲の事柄を中心に書くことの二点を心がけました」とのこと。外来者には、非常に有り難い本ですね。

王祇祭ではお能以外に、実に多彩な神事や行事が執り行われていて、地元の方たちにとっては、尋常事などはお能以上に楽しみなことらしい。よく、今年の王祇祭が終ったら、すでに翌年の王祇祭が始まっている、と言われているようです。そう、王祇祭=黒川能ではないんだよね。
お能のほうは、もう何度か拝見しているけれど、なかなかその前後の神事や尋常事を拝見できないので、クリコ永遠の課題であります。いつか王祇祭の前後を通して、一週間くらい見学してみたい・・・(笑)。

今年も実際に見学していて印象的だったのは、ま〜皆さん、キリキリとよく動き、そしてくつろぎ、楽しそうなこと。やっぱりこうした楽しさがないと、続かないんだろうな〜と。
posted by kuriko | 23:40 | 黒川能(読書) | comments(2) | trackbacks(0) |
アサヒグラフ 1995年2月17日号 特集「雪国の祭礼 黒川能」
少しも変わらない。

古本屋さんで見つけて、またまた購入してしまいました。
数ページですが、13年前の王祇祭の様子が特集されています。
馬場あき子、撮影にあたったカメラマン・西村春彦が寄稿。

我が袖は潮干に見えぬ沖の石の 人こそ知らね乾く間ぞなき

この年は難波甚九郎家が当屋だったそうで、有名な(?)「我が袖は・・」のエピソードも、ここでも語られています。
笛の名手でもあった当時82歳だったこのおじいさんは、自らの苦労話をする代わりに、さらりと優雅にこの和歌を口にされたそうな。

先月亡くなられたとのことで、お孫さんがblogでもコメントされています。

13年前かぁ。Yっすぃが若い・・・。(←写ってる。)
正直なところ、このときクリコは、コドモ(?)だったし黒川能の存在さえ知らなかったと思う。

ああ、でも。また観に行きたいな〜。
posted by kuriko | 00:13 | 黒川能(読書) | comments(3) | trackbacks(0) |
ひさびさに
画像と本文は関係ありません。

久々に「世寸」などゲットしてみました。

最新号の表紙は、黒川名物の「焼き豆腐」。
黒川能の話題が載ってるかな〜?という下心だったのだけど、ちょっぴし記事がありました。

この焼き豆腐、王祇祭でクリコもいただいたことがありますが、非常に噛み応えがあって、意外にスパイシー。
お豆腐を焼いて、凍らせて、また煮込んで、かなり手が込んでいる大変なお料理らしいです。『デパ地下』でも『家庭の味』でもない、しっかりとした食感のお祭りの味。

一度口にすると、

「・・・」 (もぐもぐ)


「・・・」 (もぐもぐもぐ)


「・・・」 (もぐもぐもぐもぐ)


(↑ひたすら噛んでいる)

という感じで、クリコにとっても『黒川の味』です。


posted by kuriko | 21:53 | 黒川能(読書) | comments(2) | trackbacks(0) |
大河内俊輝 「雪の能」
今年の黒川の雪。

(↑今年の黒川の雪。)

・・・ 八年以前、僅に接触のあった人間を覚えている氏の記憶力に、唖然。それにしても覚えていてくれるというのは嬉しいものである。上に立つものはこうなくてはなるまい。鼻筋通り、品格のある、と言ってきらびやかさなど一片もない、黒川にあってこそ光る太夫というべきか。下座の上野さんもそうだが、余の人とは、はっきり違った顔だちをしている。彼等の坐る座がそうさせるのか、責任がこうさせたのか、後天的要素がこれらの顔を作った部分もかなりの場を占めるのではないだろうか。
(本文より)



※今頃ですが〜、3月9日朝日新聞の下座太夫さまの記事、拝見しました!「ひとり一日一升」って。。。飲みすぎ(笑)!
そしてParis公演も大成功!(らしい!) きゃ〜!


大河内俊輝の、黒川(王祇祭)探訪記を発見して購入しました。
1977年に出版された本です。(探訪記は短編集のうちの一編。)

仲良しの今井泰男夫妻たちと一緒に、観に行かれたんだそうな。
何年頃のことかはっきり書かれてはいないのだけど、少なくとも雑誌「太陽」によって黒川能ブームが巻き起こった後のことではあったらしい。しかしその以前から、黒川能の東京公演などにも関わっておられたようです。

引用しているのは、当代ではなく、先代の太夫たちのこと。
『氏』というのは上座太夫だった剱持泉氏、『上野さん』も当代のお父様である上野左京氏のことである。
今西錦司じゃないですが、ヒトの家系も必要な方向に変わるべくして変わるのでしょうか。

江戸末期に黒川の役者がお稽古をつけ、伝承されてきた「大須戸能」を観た感想もありました。
(そして彼の私見ではあるけれど、黒川能と大須戸能の『成り立ち』というか、決定的な違いが述べられていて面白かった。黒川能は「祭り」だけど、大須戸能は当地の『文化人』たちの趣味が起源だと・・・。そうなのですかね??)

そして興味深かったのは、別項での国立能楽堂が設立される前の、議論の一端を窺わせるエッセイ。養成事業(開始以前)の話などが出ていて、ふううう〜ん!という感じでした。
養成事業が始まったのが、1984年かぁ〜。

やってきた上座一行。
(↑やってきた上座一行と見物客。王祇祭2日目。)



posted by kuriko | 23:45 | 黒川能(読書) | comments(3) | trackbacks(0) |
Search this site