能楽鑑賞などなどの記録。  
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国立能楽堂特別企画公演 琵琶と能楽〔二日目〕
楽琵琶
楊真操 
蘇莫者

琵琶 芝祐靖
笙  酒井麻椰

狂言 
月見座頭 
シテ   山本則直     
アド   山本則俊

蝉丸   
シテ   梅若六郎
ツレ   観世清和
ワキ   宝生閑
ワキツレ 殿田謙吉
     梅村昌功
アイ   山本東次郎

大鼓   國川純
小鼓   大倉源次郎
笛    松田弘之

地頭   観世銕之丞


今日はちょっとコーフン気味です!
昨日よりも、またさらに素晴らしかった!!

も〜清和ったら!負けず嫌いなんだから♪♪
六郎にも引けを取らない、素晴らしい謡合戦でした!

やっぱし清和は、本当に謡が上手〜い!!!(←当たり前だよと言われそうだけど。)

今日の清和は、蝉丸くんの役。
昨夜の銕之丞は、ぽっちゃり気味で『ははぁ、過保護に育てられたんだね・・・』という感じだったけど、清和はほっそりとした色白の美少年、という感じ!(←贔屓目。)
それに今日もおしゃれくん。物着のあとは、黒い水衣にライトグレーの角帽子でシックでした♪
そしてあの悲しげな余韻を残す謡が、本当に素晴らしかった!!

清和の謡に感動していると・・、六郎逆髪が赤い長袴にカミをおどろ乱して登場。
そしてなんと言っても・・・おでぶちゃん!!なんかもう、女相撲の横綱みたいでした。
でもお顔は面をかけているので、顔はちっちゃく、頭は大きい、はっきり言って異様な風体。
まぁ、こちらのほうが狂女っぽいっちゃ、狂女っぽいかも。
着流しでスラリとして、あくまで上品で美しかった清和とはエライ違いである。(←贔屓目。)

なるほど〜、やっぱり役者が違うとこれほどまでに違うのね!と鼻息も荒く納得したクリコなのでした。まぁ、今回のシテ3人は、かなり個性がはっきりしている気もするけど・・。
全くよい作品というものは、役者も鑑賞者も自分を映し出す鏡になるんだね。
クリコはこういう、『魂の孤独』追求系みたいな作品が好きである。(←というか、そういう風に解釈しがちなのだ。)まだまだ若いのかしら♪

最後に、逆髪と蝉丸が見つめ(?)合ってまた別れていくところに、じ〜んとしてしまいました。

女横綱だったけど・・・。


そして今日の地謡はチーム銕仙会でした。見慣れたお顔が、ぞろぞろ出てくるだけで嬉しいものです。観世流で地謡といえば銕仙会(多分)!その真価を存分に発揮してちょうだい!

囃子方も、昨日よりもずっと素晴らしかった気がしました。気がしただけだけど。
源次郎も純も、きっと昨夜はよく眠れたんだね(笑)。源次郎は今日もカッコよかったです♪

みんなお疲れ様。今日はぐっすり眠って善い夢をみてね。
あ〜、明日も楽しみだ!るんるん♪


ちなみに、今日は「琵琶」は間に合いませんでした・・・。すみません・・・。
そして「月見座頭」は、国立能楽堂のレストランで、カレーライスを食べながらモニターで観ました。(←ひどい鑑賞態度である。)




posted by kuriko | 23:55 | 能・狂言 | comments(9) | trackbacks(1) |
コメント
こんばんは。
クリコ節?クリコ語り?クリコ○○、炸裂ですね。
吹き出してしまいました。どこで笑ったかは秘密です。
明日のために、ゆっくりお休み下さいませ。
2006/10/27 00:57 by Santal
おはようございます!私も明日は、蝉丸…じゃなかった「二人静」を♪クリコさんに見習って、しっかと観てきます!!
『蝉丸強化週間』のラストコメント楽しみに待ってま〜す♪清和師、スレンダー能楽師なのですね〜♪
2006/10/27 08:24 by どんぐりコロガリータ
Santalさん♪

すみません、コーフンしてキーボードの上を手が滑り気味です!
初日もよかったですよね!

清和はもとより期待に応えてくれていますけど、六郎も銕之丞もさすが百戦練磨って感じで、結構見直してしまいました♪
2006/10/27 12:22 by くりこ
どんぐりこさん♪

そうですね〜、清和はスレンダーというか、シテ方として本当に理想的なプロポーションなんですよね。
中肉中背。女性役も全然!?違和感なし。

二人静、いいですね〜!楽しんできてください!
2006/10/27 12:39 by くりこ
初めましてクリコさん☆ いつも楽しくブログを拝見させていただいております。また、お能ビギナーである私にはとてもよい勉強になっており、有難うございます〜♪ 実は私も昨日の蝉丸へ参りましたので、クリコさんのコメントを楽しみにしていたのです!本当おっしゃるとおり、六郎様の逆髪は・・・迫力ありましたね〜反面あの柔らかな高い声の謡〜♪一方、清和様の蝉丸は本当に薄幸の美少年!もの悲しい謡もラストに去っていく後姿にも思わず、涙!!でした。p.s.パンフにあった清和様の逆髪の写真を拝見し、「私の中では逆髪は絶対こっち〜」って思ってしまいました・・・
2006/10/27 13:46 by 孫次郎
きゃ〜!孫次郎さん!

コメントありがとうございます!

でも、あのう、私も、にわかなんちゃってへっこきミーハー妄想ファンですし(←段々肩書きが長くなっている)私の書いていることは、あんまり信用しないでくださいね(笑)。
偏っているので。

昨日の六郎、すごかったですね〜!なんだかもう、妖怪(笑)?(六郎ファンの方、ごめんなさい。)

清和の謡は、本っ当にすばらしかったですよね!
絹の糸を自在に操るかのよう!
初日の清和逆髪も、美しかったですよ〜♪
2006/10/28 00:40 by くりこ
三日間全部ご覧になったというのはすごい贅沢ですね。羨ましいです!
わたしは二日目だけ拝見したので、このページにトラバさせてください。
よろしくです。

ところで、国立能楽堂のレストランは入ったことがないのですが、美味しいですか? 

いつも廊下でコンビニのサンドイッチをくわえているクチでして。。。(_ _;)
2006/10/30 03:26 by 月扇堂
月扇堂さん♪

ご一緒してたのですね♪

>美味しいですか? 

え・・・(意外な質問に不意を衝かれたクリコ)。

そうですね、そりゃ〜本格的なお味とはいきませんけど、『能楽堂の食堂』としては充分かと思います。
おススメは『お弁当』です♪
2006/10/30 19:48 by くりこ
>『能楽堂の食堂』としては充分かと思います。

変なこと聞いてごめんなさい(^_^;)
お弁当がお勧めなんですね、今度ゆとりある時間に行っていただいてみます。
2006/10/30 22:48 by 月扇堂
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2006/10/30 03:18
国立劇場開場四十周年記念特別企画(東京・国立能楽堂) 「蝉丸」 //延喜帝(醍醐天皇)の第四皇子、盲目の蝉丸は、出家させられ逢坂山に捨てられる。琵琶を抱いて、ときおり博雅三位が様子を見に来る以外は孤独に泣き暮らしている。蝉丸の姉、逆髪は髪の逆立つ女性で
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