能楽鑑賞などなどの記録。  
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国立能楽堂特別企画公演 琵琶と能楽〔三日目〕
楽琵琶
草庵の階 
琵琶・作曲 芝祐靖
篳篥    中村仁美

狂言 
月見座頭 
シテ   山本則俊
アド   山本東次郎

蝉丸  
シテ   観世銕之丞
ツレ   梅若六郎
ワキ   宝生閑
ワキツレ 則久英志
     大日方寛
アイ   山本則直

大鼓   國川純
小鼓   大倉源次郎
笛    松田弘之

地頭   観世清和


さぁ〜、今日はいよいよ蝉丸3Days千秋楽です!

今日は六郎が蝉丸役でした。


・・・デカイ。
「千と千尋の神隠し」の『坊』みたい・・・。
(←あの魔女のコドモの巨大な赤ちゃんのことです。)

そして、逆髪の銕之丞は、橙色の大口で登場!髪はザンバラ、ぽっちゃり体型で、なんて言うか、・・・とても可愛い。狂女というよりは童女でした。しかも六郎蝉丸と姉弟って、ぽっちゃり同士で一番納得できる組み合わせかも(笑)。


『おねえちゃま、あのね、ぼく、丸坊主にされて、おとーたまにお山の中に捨てられちゃったの』

『そうなのよね〜。私とお前とで、御倉のお米ぜ〜んぶ食べちゃったものだから、お父さまカンカンに怒って・・・』

というのがクリコの『新説・蝉丸伝説』です。いかがでしょうか。

・・・え、全然面白くない?あ、そう。


「蝉丸」という存在は、僧侶であったり、宮家の雑色であったりした複数の「蝉丸」のイメージが重層的に折り重なってできたもので、ほとんど虚構に近いそうである。逆髪にいたっては、全くの架空の存在だそうだ。
「蝉丸」は今では芸能の神様となっているそうだし、この物語が中世の遊芸者たちの一種の祖先神話なのか、天皇制やインセストタブーといった究極のタブーの表出なのか、私には全く測り知れない。
ただ逆髪も、蝉丸も仏教的というには結構ドライな性格だし、私はこの二人の性格設定がとても好きである。
「世の中はとにもかくにもありぬべし 宮も藁屋も果しなければ」という和歌もクリコ的にはレイモンド・カーヴァーの「大聖堂」みたいだなぁと思ったり。(←村上春樹ファン。)
そういえば、狂言の「月見座頭」も座頭が舞を囃したり、「弱法師」を舞ってみせたりしてちょっと「大聖堂」的ですね。

今日の「月見座頭」では東次郎があの意地悪アド役だったのだけど、初日の上品な座頭から、ひらりと対極の人物を鮮やかに演じていて、さすが!という感じでした。

ちなみに地謡はKing of Kings、チーム観世宗家登場で、地頭はもちろん清和!(←殿様キングスではない。)
地頭でも、絶対誰にも負けないぜ!(笑)と言わんばかりの見事な謡いっぷりでした!さすが清和♪

もしこのまま『お稽古』をする人が減り続け(?)、能楽師もいよいよ興行だけで食べていくということになったら、こうした連続公演という形式もきっと普通になるでしょうね。そのときは、『能楽観世座』でもやってたみたいに他流と立合能とか面白いんじゃないかな?今日は観世、明日は喜多で「蝉丸」です、とか・・・。・・・ないか。

萬斎さまの「狂言劇場」みたいな偉大な先行事例もあるけど、萬斎さまは先に「テレビ」で有名になったクチだからなぁ。あんまし参考にはならないのかな。

ちなみに今日は、地謡をよく聞こうと、脇正面をチョイスして行ったのだけど、そうしたら柱のせいで囃子方の姿が全然見えんかった・・・。ぐっすん。世の中そういうものらしい。ちょ〜がんばってるのはわかったけど。

あ〜もう眠いので、段々書いていることが、めちゃめちゃになってきてしましましま!
今日はここでお仕舞い!続きは明日!たぶん続きはないけど!

posted by kuriko | 00:00 | 能・狂言 | comments(4) | trackbacks(1) |
コメント
こんばんは。クリコさん、どうもお疲れ様でした。
きっと、すごく元気かとは思いますが。
私も「宮も藁屋も果しなければ」好きですね。
ぽーんと突き抜けちゃって。
記念にTBさせて頂きます。では、お休みなさい。
2006/10/28 01:23 by Santal
<<『おねえちゃま、あのね、ぼく、丸坊主にされて、おとーたまにお山の中に捨てられちゃったの』

『そうなのよね〜。私とお前とで、御倉のお米ぜ〜んぶ食べちゃったものだから、お父さまカンカンに怒って・・・』

ぶっ......。(爆笑)
確かにあの二人ならそのように見える事間違いなしですね!!!

<<御倉のお米ぜ〜んぶ食べちゃったものだから、お父さまカンカンに怒って・・・
そりゃ困るわ。(笑)



2006/10/28 17:48 by 木白山
Santalさん♪

ええ(笑)!はっきり言って、めちゃめちゃ元気です!
だって、とっても素晴らしかったから!

蝉丸は今のところ、私にとって最も印象深い曲です。

TBありがとうございます!
2006/10/28 18:28 by くりこ
木白山さん♪

あ、ウケました?ウケました?
よかった(笑)。

でもあの二人なら、延喜帝も『ちょっと、厳しく叱りすぎたかな・・・?』と後で心配して迎えを寄越しそうです(笑)。
で、また閑が出動(笑)。
お米がなくなったので、みんな朝はココアとトーストです♪
2006/10/28 18:33 by くりこ
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2006/10/28 01:36
能「蝉丸」 シテ逆髪:観世清和   ツレ蝉丸:観世銕之丞 ワキ藤原清貫:宝生閑   ワキツレ輿舁:高井松男 大日方寛 アイ博雅三位:山本則俊 笛:松田弘之 小鼓:大倉源次郎 大鼓:國川 純 地頭:梅若六郎
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