能楽鑑賞などなどの記録。  
船弁慶 〜花と能の宴〜
船弁慶 重キ前後之替 早装束
    シテ 静御前   観世清和
       知盛の怨霊 観世銕之丞

 よく考えたら観世清和のシテって初めてみる。今までずーーっと仕舞ばっかりだった。
 声がちゃんと女性の声になっていて感心する。静カワイそう。橋掛かりで崩れ落ちて泣いてしまうところに胸打たれてしまった。
 銕之丞さまは登場してきたとき、名乗りでちょっと幽霊っぽい声だったのが面白かった。なんだか泣いているような声。
 宝生閑。確かに上手いのかもしれないけど、あのダミ声がどうしても好きになれない・・・。僧侶が祈祷するとき、必ず数珠を摺り合わせてしゃりしゃり言わせるのって呪術的な動きだけど、あの音が嫌いな私って悪霊体質なのかしら・・・。
 
 「其の時義経少しも騒がず・・・」
祥丸くんは相変わらず凛々しいのであった!

 オーチャードホールは音響もわりと自然で声がよく聞けてよかった。でも、ホールでお能を観ると、必ず「う〜ん、能楽堂でみたい!」と思っちゃうんだよね。当たり前か。
 
posted by kuriko | 22:28 | 能・狂言 | comments(0) | trackbacks(0) |
観世会夏の素謡会
神歌   シテ 中島志津夫
     千歳 関根祥人

大原御幸 シテ 観世清和
     法皇 武田志房
     内侍 関根知孝
     局  浅見重好

藤戸   シテ 木月孚行
     ワキ 武田宗和

 見せ場だけ取り出した仕舞があったり、台詞と謡の部分だけを取り出した素謡があったりと、お能のバリエーションって面白い。
 それに今回初めて女性のお能(仕舞)を観たけど、お上手でびっくりした。(って言うのも失礼か。皆さんお師匠さんなわけだし。)

 神歌は日本人の音楽性のルーツを感じさせるいい曲。でも詞章を忘れちゃダメよ。紋付袴姿のおじさんたちがずらっと並ぶ姿はなかなか壮観だった。
 大原御幸。平家物ってTVなんかで何度も摺り込まれているから情景が想像しやすい。清和ってやっぱりいい声してんなあ。みんないい声してんなあ。うっとり聞き惚れているうちに終わってしまった。
 藤戸。今日の素謡会は平家物語シリーズらしい。謡本も何もなかったのでぼんやり聞いてるうちに終わる。
 長年お能に親しんでいるらしいお客さんが109のあたりで「・・・さん、今日はもっと聞かせてもらえるかと思ってたけど・・」なんて話ながら歩いているのを聞いて、経験って大切なのね、と思った次第であった。

 う〜ん。冬の素謡会もいっちゃうぞ〜。と早くも決心。

それにしても見所中、謡本めくる音が響いてたのって・・・。今日観に来てたのはやっぱりコアなお客さんなのかなあ??

 
posted by kuriko | 11:08 | 能・狂言 | comments(0) | trackbacks(0) |
エレファント・バニッシュ
村上春樹はわりと好き。吹越満もわりと好き。というわけで三軒茶屋までのこのこ出かけていった。開演5分ほど前に滑り込み。最近予定した通りに全然行動できない。トシかなぁ。
まず渡されたチラシの量にびっくり。大半が捨てられるのにさ。勿体なくないのかな。

 冒頭の「トラブル」はやっぱり演出だったのかしら?だとしたら見事なものだ。映像と音楽とストレートプレイの融合された演出。かなり村上春樹の世界に忠実だ。
だけど正直、ちょっとエピソードの詰め込み過ぎかな。途中で時計を見てしまった。勿論とっても面白かったのだけど。身体表現のいいところでもあり、悪いところでもあるのは意味も無意味も全て含んでしまっていることだ。
 都市生活の表現だとか現代の夫婦の在りかたとか、わりと素直な感じ。やっぱり村上春樹は小説のほうが面白いのかなぁ。家に戻ってから原作を読み返したけど、こっちのほうが面白かったりして・・・。

 そういえば、私は昔「予定通りに行動できない人」に憧れていたっけ・・・。
posted by kuriko | 19:28 | 芝居(番外) | comments(0) | trackbacks(0) |
買ってしまったけど・・・。
野村万作の芸歴70周年記念狂言会のチケットを買ってしまいました。
しかも一等席です。一枚2万2千円。しかも、昼、夜、2回。・・・・。
万作の三番叟観たいなぁ、と思っただけなんだけど・・・。
まぁ後はゴージャスな顔合わせも・・・。

演劇の場合なんでもそうだけど、お能関係は特に一期一会!ってことが多いからついつい買い込んでしまうんだよなぁ。
それにしても何故歌舞伎座なんだろう。単に盛大にやりたい!ってことなのかしらね。国立とかで充分なのでは、って気もするけど・・・。まぁおかげでチケットもとれたわけだけど・・・。
posted by kuriko | 21:54 | 能・狂言 | comments(0) | trackbacks(0) |
Search this site